「人と人との繋がりで、成長できる」

先輩インタビュー
一般学部出身
S.T さん

  • 業務内容

    現在は「ワークセンター・フレンズ星崎」の副所長という立場で、就労移行支援・就労継続支援B型・生活介護という3つの事業管理を担当しています。以前は、宿泊型自立訓練所の「ゆたか通勤寮」で入寮者の方々の生活支援や就労支援を行っていました。ゆたか福祉会はさまざまな事業を展開しているため、ひとつの事業所で経験したことを別の事業所でも活かすことができます。ゆたか福祉会の大きな特徴ですね。

  • 福祉の道を選んだ理由

    大学では心理学部に在籍し、不登校や引きこもりの子どもたちに関して学びました。福祉系の学部ではありませんでしたが、養護施設でのアルバイトやボランティアへの参加を通じて福祉の世界に興味を持ち、大学卒業後はそのままアルバイト先に臨時職員として就職しました。ゆたか福祉会を知ったのは、その養護施設にいる時でした。障害者共同作業所を国内で最初に立ち上げた法人ということで興味を持ち、転職を決めました。今年で転職して15年目になりますが、まだまだ学ぶことが多いです。

  • どんなことがやりがいか。

    この仕事にはマニュアルがありません。障害を持つ方それぞれがより豊かな生活をするための方法は、それぞれに異なります。そのニーズを叶えるための道筋を提示し、一緒に歩くのが私たちの仕事です。例えば就労移行支援では、社会に出るための支援や企業との連携が求められますが、それがうまくいき、仲間の皆さんがイキイキとした表情で社会に出て行く姿を見ると「この仕事をやっていて良かった」と感じますね。障がいのない方にとっては、より良い人間関係や待遇を求めて転職することは簡単なことかもしれません。しかし障害のある方は、たとえ能力と意欲があってもそれを活かす場所がまだまだ限られているのが現状ですから、そこに関われるのが何よりうれしいです。

  • 自身が成長したと感じる時

    ゆたか福祉会に入った頃の自分はまだ若く、いつも「自分の力でやり遂げてみせる」と力んでいたように思います。しかし、この仕事に大切なのは「人と人とのつながり」です。一人でできることなど限られていますから、企業の方や地域の方と密に連携し、包括的につながることで、障害のある方々の力を発揮できる環境を創造していく。それが一番大切だと考えられるようになりました。

  • 過去と今での福祉の認識

    いろいろな意味で「提案性」が必要になってきていると感じています。失敗を恐れずチャレンジして、障害のある方たちの生き方の幅を少しでも広げることが重要です。このワークセンター・フレンズ星崎では、主に企業様のダイレクトメールの封入・封緘作業などを請け負っていますが、個々の仕事の規模はそれほど大きなものではありません。しかし、多くの事業所を展開している法人としてのスケールメリットを活かし、多くの仕事に法人全体で取り組むことが可能です。今後はそういった事業所間の連携も増やしながら、企業様に幅広い提案をしていきたいと思います。

  • 求職者へのメッセージ

    ゆたか福祉会は、働き手にとっても居心地の良いところです。居心地の良さは馴れ合いや現状維持につながりやすいものですが、ここでは皆が「成長したい」という熱い思いを持ちながら仕事に取り組んでいると思います。先ほどもお話ししたように、さまざまな事業をさまざまな事業所で展開しているという強みを活かし、自身の経験を積んでいくことが可能です。私は2人の子どもを持っていますが、子育て世代のお父さん・お母さんにも働きやすい場所です。日々変わっていく福祉の世界をより良くするため、一緒に学びながら成長していきましょう。